2008年7月2日(水)21:43

ポーランド大統領はアイルランドも賛成した場合に批准の意向

ワルシャワ(AFP)

ポーランドのレフ・カチンスキ大統領は、リスボン条約を当面批准しないという発言について詳しい説明を行った。私はアイルランドが国民投票をやり直して批准に賛成した場合に限り、リスボン条約の批准文書に署名する、とカチンスキはAFP通信に語った。これより前、大統領は、アイルランドの国民投票の否決を受けて条約問題は「目下のところ実体を失った」と発言していた。EU議長国フランスはこの問題の鎮静化に努めた。「レフ・カチンスキ大統領の署名は行われるだろう」とフランスのジャンピエール・ジュイェEU担当政務次官は語った。

私は結局のところ批准を「妨害するわけではない」。しかし全会一致の原則も放棄するつもりはない。アイルランドがリスボン条約を承認しない限り、発効には至らないのだ。「アイルランドは独立国家である。大きくはないが、独立の国である」。「国民は彼らが下した決定を行う権利がある。またその決定を変更する権利もある」。もしアイルランドが二度目の国民投票でリスボン条約批准を承認したならば、私は批准を「阻むつもりはない。なぜならすでにポーランド議会は条約批准を承認しているからだ」、とカチンスキ大統領は語った。

このカチンスキ大統領の新たな発言が発表される前、フランスはニコラ・サルコジ大統領だけでなくジョイェEU担当政務次官も、カチンスキ大統領がリスボン条約の協議に加わっており、すでに二度も調印していることを指摘した。ポーランドの大統領が条約を批准するのは「誠実さの問題」である。私はカチンスキ大統領が「自らの署名を疑問視する」ような事態は想像できない、とサルコジ大統領は語った。私はカチンスキ大統領を良く知っており、「尊敬すべき人物」であることを承知している。私は、カチンスキ大統領がEUの「パートナーに」約束した義務を守ることを「一瞬たりとも」疑わない、とサルコジ大統領は続けた。

欧州議会の自由民主党(FDP)議員団のシルヴァーナ・コッホメーリン代表は、必要とあらばポーランドをEUから締め出すよう主張した。「ポーランド大統領はまたEU問題でストレスを持ち込んだ」とコッホメーリン代表はパッサウアー・ノイエ・プレッセ紙Passauer Neue Presse に語った。EUはこのような発言で足止めされてはならず、むしろ明確に伝えるべきである。「リスボン条約に基づくEUの加盟国になるのか、それとも加盟しないのか」と。

原題:Kaczynski will EU-Vertrag bei Ja der Iren ratifizieren




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